店のお近くに住む方から電話があった
「いや〜この間見たときは20センチほどの破れだったんだけどね〜、改めて見ると上から下まで裂け目が広がっているのよ〜」
二枚折の屏風の裏が大きく裂けている。
原因は色々考えられるがまず考えられるのは紙自体の劣化。
茶色く変色している点からも年月が経っていることが伺える。
裏の紙は湿り気を与えピンと張らせて貼るのでどこかに傷が入るとそこを起点にパンと破けることがある。
かなり傷んではいるが貼り直せる。
表の作品の方は無事だったので今回は表はさわらず裏だけの修理となる。
お客様の予算に合わせた材料選びを心がける。
裏は普段人目にはつかないのでこだわりはないそうだ。
今回はざっくり5万円での修理となった。
落ち着きのある深緑色の裂地を選んでみた。
これでまたしばらく先まで修理が必要となることはないだろう。
喜んでもらえると嬉しい